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日光線、烏山線、吾妻線、八高線乗り潰しの旅 3日目 #吾妻線、八高線に乗車

3日目:2022年8月21日 日曜日

新前橋623〔吾妻線普通〕→810大前832〔吾妻線普通〕→1006新前橋1010〔上越線普通〕→1020高崎1156〔八高線〕→1325高麗川1330〔八高線〕→1336東飯能1356〔西武池袋線普通〕→1358飯能1404〔西武池袋線特急ちちぶ(ラビュー)28号〕→1443池袋1500〔山手線〕→1524東京1557〔東海道新幹線こだま739号グリーン〕→1934京都1943〔東海道本線普通〕→1949桂川

今日も500に起きる。この旅最後の朝の支度をして新前橋駅に向かう。雨はあがっておりこれぞ「くもり!」という感じの曇り空。晴れるとクソ暑いので真夏にはベストのお天気☁

駅舎の写真を撮って改札口で18きっぷに今日の日付印を押してもらう。

大前行きが出る4番線に降りると元スーパーひたちの車両が車庫に止まっているので昔この車両で上野から仙台まで乗ったことを思い出しながら撮っておく。

早朝のローカル線なのでほとんど客はおらず、大前行きの車掌が電車の到着を待っている。

ほどなくして大前行きが渋川側から入線。

電車は昨日乗った両毛線と同じだが車体のラインは見たことがない黄緑色。乗ってみると座席に家紋のような柄が施されて少し凝っている。が背面が窓のロングシートには変わりない…

電車は定刻通りに4、5人程度を乗せて出発。ただでさえ客が少ないのに次の群馬総社やその次の八木原で早速降りていくので本当にガラガラになる。ガラガラだとこのロングシートでも向かい側の窓を遠慮なく見れて結構良い。見られる範囲も窓3つ分相当なので景色をワイドに眺められる。新前橋を出てすぐに赤城山?を含めた盆地の美しい景色が渋川まで続く。

見とれていると吾妻線が分岐する渋川に到着。約9分止まるとの車内アナウンスがある。

9分止まる理由は新前橋を9分後に出た水上行きと接続するためで「別に9分遅れても良かったのかー」と思う。これだけ見れば意味不明な接続だが、大前行きを渋川まで回送すると新前橋止まりから乗り継ぐ客が無駄に9分待たされるので新前橋発としているところに意味があるのかも知れない(知らんけど笑)

渋川からはいよいよ未乗区間吾妻線に入る。相変わらずガラガラなおかげでパノラミックな景色をロングシートから眺められる。吾妻線に入っても高原のような景色の良い車窓が続く。

次の金島で駅名標を支える柱に標高が書いてあることに気付く「海抜二二一.七七M」とある。自宅が標高19.3m、嵐山の猿山(岩田山)が163mなので結構高いと思う。風景が高原的なことに納得する。

その後も登り続けて左手に吾妻川、右手に山の風景がしばらく続く。スピードも緩くとてものんびりとしている。吾妻線の景色がいいことはあまり知られていないと思うが、もし自分がJR東日本の権力者なら観光列車を走らせたいくらいの隠れたお宝な気がする。

途中でジャージ姿の高校生が1人乗ってくるくらいで乗客の流動はほとんどない。電車も淡々と登ってゆき駅に着く度に標高を示す数字が加算されていく。八ッ場ダム建設により新線となった区間に入り長いトンネルを抜けると川原湯温泉駅に到着。反対列車行き違いのためしばらく停車するとのことでホームに出る。

新線なので駅や周辺は新築感があり、風景は大自然の山の中で気持ちが良い!電車に座っているだけでこういう場所に来れるのはなかなかイケてると思う。

ほどなくして反対列車が到着。電車の色は一般的なオレンジとグリーンの湘南色で自分が乗っている黄緑色ではない。乗り遅れると大変なので慌てて電車に戻る。

次は草津温泉の玄関口である長野原草津口でさすがに多めの人(そもそもガラガラなので知れているが…)が降りていく。

いつの間にか吾妻川が右手に移っており次の主要駅である万座・鹿沢口に到着。吾妻線の特急と言えばこの万座・鹿沢口行きが永らく定番だったのでそれなりの規模の駅を想像していたが、なんと1面1線の高架駅!まあ車窓から駅前を眺めても人気はなく十分捌けることがすぐわかる。ジャージ姿の高校生もここで下車。こんなところに高校があるのか!?と思うがGoogleMapを見るとちゃんとあるようだ。

中点・の付く駅名はかつてこの万座・鹿沢口駅泉北高速鉄道栂・美木多駅の2つだけでカタカナ駅名のニセコとマキノと並んで子供向けの本に紹介されていたものだが、今はどちらも普通に存在するため取り上げられることもなくなっていると思われ、この駅の衰退具合と重ね合わせてしまう。

電車はいよいよ乗り潰し難関区間である次の大前に向けて出発。吾妻線の終点大前まで行く電車はなんと1日に4本しかない。鉄道路線としてほとんど機能していないためガラガラを通り越して空気輸送となった。

いつの間にか晴れて陽の光を存分に取り入れながらゴトゴト走って終点大前に到着。

この駅も1面1線で屋根もなく駐車場のような空き地にポツンと置かれている。周辺に家はあるのに列車本数が極端に少ない理由はよくわからない。乗客の1人が迎えの車に乗ったがあとは趣味で来てる人たちばかりでおそらく全員18きっぷと思われ、列車本数ゼロでも誰も困らんのでは?と思う。

渋川から登りっぱなしで標高は840mもある

大前行きは1日4本だが、大前からは5本あるという変則ダイヤ

この先線路は続かないため来た線路を戻るしかない

鉄道の存在を知らずに通りがかったら駅に気付かないのでは?と思うほど風景に溶け込む

標高840mの高原のため信州感があって爽やかな場所

こういう場所にありがちな旅ノートもちゃっかりある笑

駅前を流れる吾妻川
駅前には嬬恋村営住宅があり川を渡ってもしっかり家があるのに列車の本数は極端に少ない

さてこの先バスとかでどこかに抜けられる訳でもなく、列車の本数も少ないので新前橋行きとなった同じ電車で戻るしかない。実はこの電車には2人分だけ景色の見やすい座席があるのでここに座って戻ることにする。

トイレ前&前の席の人との位置が気まずめ&窓側の足元が激狭というデメリットだらけの席だが景色を見やすいという1つのメリットを私は選択した笑

大前を定刻の832に出発。狙い通り景色が見やすい。次の万座・鹿沢口で若い人が数名乗車し、その後も同じような感じで駅に止まるたびに若い人たちを少しずつ拾ってゆく。昨日から思っているが北関東のローカル路線はどこも若い人とお年寄りが乗客の中心で若い人の方が多めな印象がある。この若い人たちも車の免許を取ってしまえば鉄道に用事はなくなり、また鉄道のお世話になるのは何十年後ということになるが自動運転が日常の光景となった頃に全国のローカル路線が残っているのかどうかと考えてしまう。

渋川方面行きはずっと下りなのでモーターが唸ることもなく軽やかに緩やかに進んで行く。小野上で反対列車と行き違いのため4分止まるそうなのでホームに出る。行き違い列車を撮りたいためだが、特別席の足元が狭すぎて脚を伸ばしたかったのもある。その行き違い列車は自分が乗っている電車の停止位置と陸橋の関係でうまく撮れなかった…

特別席に戻るが窓側は脚がしんどいので通路側に座る。車両全体が見渡せて面白いといえば面白い。

が逆にいうと車両全体から自分が見えるということでもある。

電車は相変わらず一駅ごとに若い人を拾いながら高度を下げてゆき新前橋に到着。ほとんどの人が両毛線から来る高崎行きに乗り換える。

向かい側のホームを見ると何となく様子がおかしい。どうやらSLが来るようだ。そうとわかれば撮りたいのでホームを高崎方向に移動してSLの到着を待つ。しばらくすると青い客車を引き連れたSLがやってきた。SLは現役時代を知らないので正直あまり思い入れはないが汽笛と蒸気音は心に触れるものがある。引き連れてる青い客車は山陰本線での現役時代を知っているのでSLが牽いてなくても乗ってみたい。

吾妻線からの乗り継ぎはそもそも4分しかなくSLを撮っていたのでもう高崎行きが着いている。高崎行きは高崎に1020着と時間が良いせいか立ち客が出るほどの混み具合。私は座ったがここでも若い人が多い。

定刻通り高崎に到着し、改札外へ出ようと改札に向かうと長蛇の列。無人駅から乗車の精算でもしているのか理由はわからないが列車が着く度に同じ光景が繰り返されるみたいなので何か対策のしようがないものかと思う。ようやく改札を抜けお土産を選んでいると1100が迫ってきたのでランチ場所へ向かう。

高崎はパスタが有名らしくGoogleMapで調べたところ駅の近くでは「はらっぱ」というところの評判が良さそうなのでそこに行こう決めていた。いったん駅ビルを出て隣のビルに入って他の階と繋がっていない奥にあるエスカレータで上がると店があった。まだ1100開店の10分以上前なので早すぎるかと思ったが既に先客がおり4番目。それほどうまいのか!?と期待値が上がる。メニューをスマホで撮って何にしようか考えながら開店を待っていると開店と同時に1人ずつ店内への案内が始まった。

しばらくするとオーダーを取りに来たのでバジルの生麺大盛りを告げる。右隣のおっさんが汗臭くてイラッとするので身体を左に向けながら出来上がりを待つ。

左側から開店待ちの順番なので左側からパスタが運ばれてきていよいよ自分の順番が回ってきた。 

結論から言うと自分には合わなかった…トマトもバジルもチーズもパスタも大好物だがチーズが盛られすぎてくどい。あと普通盛りでも量が多めなので大盛りは多すぎた…知らない自分が悪いのだがこの店は若者向けな気がする。と言いながら右隣の汗臭いおっさんは大盛りを瞬く間に平らげ私より先に店を出ていった笑

店を出るとランチに適した時間が近づいていることもあり行列。私にはよくわからないが多くの人に愛されているようだ。

さて、トイレを済ませ乗りつぶしの旅に戻る。高崎駅は新幹線や上信電鉄も乗り入れており大きい駅だがこれから乗る八高線の気配はない。

常に渋滞の改札を抜けて八高線を探すと小さく3番線の表示がありホームに降りるが3番線はホームの端の切り欠き部分にあるためまだ歩かなければならない。しばらく歩くと身を潜めるように八高線ホームがあった。

出発時刻の1156が近づくに連れて乗客が集まってきて、列車到着時はこんな状態に。たった1両の列車なのでスタンディングを覚悟する。

しかしローカル路線あるあるでボックスに人が1人でもいると地元民は座らない習性があるため、ボックスの窓側後ろ向きの空席に腰を下ろした。

列車は定刻通り出発。しばらくは高崎線を走行し2つ目の北藤岡の手前で高崎線と分かれる。北藤岡は分かれてすぐのところにあるが八高線単独の駅で高崎線は線路が敷かれているだけ。そのためここで結構な人が降りた。この駅の利用者は誰もがなんで高崎線にホームがないねん!と思っていることだろう。窓側の進行方向の席が空いたのでそちらに移る。まだ立ち客はいるが誰も座ってこないので通路側のおばあちゃんと2人きりの横並び状態になる笑

予測が外れてずっと日が差す側なのと窓も汚れているので、風景はよくわからない。のどかな雰囲気を感じ取り、寄居、小川町、越生東武秩父鉄道の様子を見るくらいで、おばあちゃんと2人きりのまま終点の高麗川に着いた。

高麗川からも八高線だがここからは電化区間になるためディーゼルカーから電車に乗り換えとなる。

高麗川から南側の八高線は既に乗ったことがあり、普通の通勤電車で面白味もないので次の東飯能で降りる。一駅なので6分で着く。

ここで降りてどうするのかというと隣接する西武に乗り換える。お互い橋上駅舎で繋がっており簡単に乗り換えられる。西武の窓口で特急券を売っているか尋ねると販売しているというので事前に調べておいた席番を指定して飯能1404発ちちぶ28号ラビューの特急券を池袋まで買う

八高線横浜線を乗り継いで新横浜から帰るよりよっぽど楽しいルートである。ラビューは運行年数も浅く窓がやたらでかいと評判で乗ってみたかったのでわくわくする!とりあえず飯能まで一駅乗らないといけないのでホームに降りるとなんと1面1線のローカル仕様である。しかしながら隣の八高線と共用の橋上駅舎でありホームが広くエレベーターもあるのでローカル線のそれとは雰囲気が全く違う。

クソ暑いので待合室で待っていると飯能行き到着の自動放送が流れる。到着した電車は2ドアボックスシートという大手私鉄では他に東武にあるくらいか?という長距離特別料金不要仕様の白いライオンズカラーの電車が来た。

なかなかいい雰囲気なのでしばらく乗っていたいがたったの2分で飯能に着く。

いよいよここでラビューに乗り換える。ホームが異なるのでいったん橋上駅舎に上がると特急専用ゲートがあり気分をあげてくれる。

自分の乗る号車の場所を探しているうちにラビュー到着の放送があったので到着動画を撮るスタンバイをする。

きたー!

窓がでかい!!!

あまり見とれている時間もないのでとっとと乗る。指定された席に向かうとびっくり!窓割が狭い方ではないか!!!窓は2席に1枚配置されているため窓枠に近い方の席なら窓1枚分の眺望となるが窓の真ん中の方の席の場合、窓半枚分の視界となるため景色の見え方が雲泥の差で違う。今回は下調べに失敗したようでなんと後者の席である。日本一級にでかい窓なのに景色が見えにくいのはあり得ないので眺望の良い空席に座るがいつヌシが来るかわからないので落ち着かない。

プラス500円が安すぎる席なのに全く気持ちが落ち着かないまま、ラビューは進んでいく。景色も近くに住宅が迫る感じででかい窓の意味があまりない。結局落ち着かないまま終点の池袋に着いた。

池袋に来たのは20年ぶりくらいなのでゆっくりしたかったが、そんな暇もないのでとっととJR池袋に向かってさっさと山手線の外回りに乗る。田端で降りて快速運転の京浜東北線に乗り換えようとも考えていたが座れているのでやめておく。しかしやっぱり並行する京浜東北線の方が早い。少し後悔しながら東京駅に着く。

ここから京都までこだまに3時間37分乗らないといけないので夕食とお土産を仕入れに行く。しかし八高線でずっと日が射す側だったのとラビューで全く寛げなかったので疲れた。とにかく顔がベタベタして我慢できないくらいに気持ち悪いので洗顔できる場所を探す。八重洲口あたりをウロウロしてお土産を仕入れ、顔を洗い、夕食は大丸でつきじ鈴富の鉄火巻を買って東海道新幹線ホームへ向かう。

池袋からそうだがもうコロナの行動制限もないため人が多い気がする(そもそも東京は桁違いに人が多いが…)

コロナのせいで数年間EX-ICを使っていなかったので心配だったが無事に改札を通過!こだま739号が出る14番線に向かう。

出発まで時間があるが座る場所もなく単に待つしかない。しばらくするとこだま号が入線。やっと涼しい席にありつける笑

指定された9号車2番D席に収まる。グリーン車だが早特なので11,200円と格安!ゆったりした席でのんびりしたいときには最適である。

こだまは定刻通り出発し、各駅に丹念に止まっていく。ずっと天気が良かったが小田原で夕立ちとなり激しく雨が降る。しかし私には無関係でゆったりした席から他人事で眺めるのみ。優雅である笑。富士山を期待して進行方向右側の席を取ったがやはり富士山は見えず。そんなことはお構いなくこだま号は決められたダイヤに忠実に従い歩を進める。こだま旅の良いところは走りっぷりは新幹線で爆速、駅に停まると通過待ちでのんびりの速遅折衷である。乗っているとのんびり感があるのに東京から京都まで3時間台の速さで不思議な気分になる。隣に誰か来るわけでもなく本当に寛げる。グリーン車はパーサーが大きな使い捨てのおしぼりを配りに来たことを思い出したがそういえば全く来ない。こだまにはパーサーがいないのか?コロナでサービスを停止しているのか?サービス自体を止めたのか?は知らんけど、まあそもそも大したサービスではないので別に良い。掛川で金谷からここまで東海道を歩いて今日と同じくこたまグリーン車で帰ったことを回想し、浜名湖を通過し

豊橋で昔よく乗った東京発新大阪行き最終のひかりのこと(なぜか豊橋で通過待ちした記憶が強く残っている)を回想し、三河安城で新快速に乗っていると新快速が通過する新幹線駅といつも思うことを回想しているうちに名古屋に到着。ここまで来るとのぞみなら34分で京都に着いてしまうのでもう帰ってきたような気になる笑

その後岐阜羽島米原でも停車&通過待ちして京都に到着。もうちょっと乗っていたい気がするほどこたまグリーン車早特はまた利用してみたいと思った。

地下鉄烏丸線側の乗り換え改札の方に向かいEX-ICと18きっぷを見せると係員でEX-ICを処理してくれた。

あとは最寄りの桂川まで2駅乗るのみ。4番線からこの旅の最終ランナー1943京都始発の普通西明石行きに乗る。

途中トラブルもなく無事に桂川到着

最後の改札を出るべく改札口に行くと係員がいない!ちょうど無人になる時間にあたったらしくインターホン対応とのこと。前の人も18きっぷで受付センター応答待ち中。しばらくすると反応があり18きっぷをカメラにかざして出ていった。またインターホンを押して待つのはのは嫌なので私も同じく!と間髪なく続き18きっぷをかざして無事出場笑

最近みどりの窓口の代わりにみどりの券売機化が急速に進んでいたりするためこういったことが増えると思われる。

桂川駅から徒歩で自宅到着!久しぶりの乗りつぶし一人旅であったがやはり楽しく行って良かった。次のターゲットは未乗線区が多い三陸を東西に走る路線となりそうだ笑

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